映画『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』
もしも自分が普通の人間ではなく、特別な存在だと分かったら、どんなにエキサイティングだろう。この映画の主人公パーシーは、難読症とADHD(多動症)によって生きづらさを感じながら過ごしていた。しかし実は、その難読症は、頭の中にある言語が英語ではなく古代ギリシャ語であった為であり、ADHDは、戦闘に備えて常に俊敏である為だったと聞かされる。デミゴッドーギリシャ神話、オリンポスの神々と人間とのハーフ。しかもビッグスリーの一人、ポセイドンの子であると知らされ、それまでの生活が一変する。
映画の冒頭では全く普通の青年だったパーシーが、自分の在るべき場所に行き、隠されていた力を目覚めさせ、持ち前の勇気で、次々と現れる敵を倒し難題をクリアしていく。最後の戦いの場面では水を操り、海の神ポセイドンの力を見せてくれる。すっかり主人公の気分になって観ている人間としては、胸のすくシーンだ。
ハリーポッターもそうだが、困難を抱えて生きていた少年が、実は特別な存在で、力強く冒険を繰り広げるストーリーは実に魅力的だ。もしも自分が魔法使いだったら・・・もしも自分が半分神の子だったら・・・。勿論それは普通の人間にとって妄想に過ぎないが、実現したときの気分を味わうことができる映画って本当に素晴らしい。閉塞感を抱えている時の気分転換に、うってつけのジャンルであることに間違いない。
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