子ども達が大好きな夏の絵本『あかたろう』
絵本『あかたろうの1☆2☆3の3☆4☆5』
(きたやまようこ著 偕成社)
あかおにのあかたろうくんが、お友達と遊んで家に帰ると、
お母さんの姿が見えません。
家の中を探してまわりますが、どこにもいません。
あかたろうくんは、おばあちゃんに電話をかけることを思いつきます。
そして、お母さんが買い物に行ったと聞いたやおやさん、
さかなやさん、きのみやさんと、つぎつぎに電話をかけます。
帰宅したお母さんとの楽しいやり取りのあと、
お父さんも一緒に美味しい晩ご飯を食べて、物語は終わります。
あかたろうくんの表情の豊かさと可愛らしさ、
色鉛筆と思われる、細くて柔らかな線と淡い色彩の絵、
そして、大人の手のひらほどの本の大きさ、
全てが、絶妙にバランスがとれています。
電話をかける時と、帰ってきたお母さんに、買ってきた物を言い当てる時、
あかたろうくんが、数をかぞえます。
いち、に、さん、と数える音の響きが好きなのか、
それとも、各場面の可愛らしい絵に惹かれるのか、
子ども達は、この絵本が大好きです。
最後の、食卓を囲んでいる場面では、
お父さんとあかたろうくんが大好きなエビのカレーライスを、
みんなで美味しそうに食べています。
大きなエビのカレーライズは、とても美味しそうで、
大きなお鍋や、うさぎのリンゴのデザートなど、
絵を眺めていると、とても、幸せな気分になります。
最後のページには、あかたろうくんが、ベッドで眠っている絵があります。
これがまた、とても、ほのぼのとしています。
子ども達のみならず、大人も癒される絵本です。
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