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2016-11-03

幸福感と脳の休息~『世界のエリートがやっている最高の休息法』


『脳科学 × 瞑想で集中力が高まる

 世界のエリートがやっている最高の休息法』から学ぶ。

          久賀谷 亮著(ダイヤモンド社出版)

精神医学の世界的権威で、米ロサンゼルスでクリニックを開業されている

久賀谷 亮氏の著書を読んでみました。

 

毎日を心穏やかに健やかに過ごしたい、それは万人の願いだと思います。

ところが現実は、仕事や人間関係など様々な困難な事情でストレスを抱え、

心身共に疲れていることが多いのではないでしょうか。

できるだけ前向きに頑張りたいと思っても心のコントロールは難しく、

身体の疲れを取りたいと思えばなおさら眠れなくなったりと、

心身の疲れを癒すことの難しさを感じている人も多いでしょう。

 

宗教の教義や、生き方を説く団体や個人が、

それぞれに、幸せに生きるための考え方を説いています。

生き方に迷える者の一人としてあれこれと覗いてみると、

重なる部分が見えてきます。

心を無駄に疲弊させずに前向きに生きるには、

過去にとらわれず、未来を憂えず、今を生きることが大切。

これはどうやら真実のようです。

 

そしてこの本では、

「今ここ」に意識を向け、「脳を休息させること」が、

人を心身のストレスと疲れから解放することを、

脳科学的に説明してします。

 

「疲労感」は、物理的疲労以上に「脳の疲労」からきており、

「脳のすべての疲れやストレス」は、「過去」や「未来」から生まれる。

過去に縛られ、未来を憂える「心が今ここにない」状態が慢性化することで

心が疲弊していく。

そんな状態から「今・ここ」に意識を向けるのに役に立つのが「瞑想」であり、

それが「脳を休息させる」。

すなわち「最高の休息法」であると説明しています。

 

「瞑想」といえば「お寺で座禅を組む」というイメージですが、

この本では、日常生活の中で、目的に応じて行う瞑想の七つの方法が示されています。

そのひとつ「ムーブメント瞑想」(動きながら行う瞑想)なら、

忙しい生活の中でも「脳の休息」を上手に取り入れることができます。

 

究極の憩いは、その場しのぎのリラックスではなく、

内面が癒されること。

そのための、確実で本当に効果のある方法が

「脳の休息」であること。

そのことを知り、その休息法を知り得たことは、

人生の大きな収穫であった気がします。

 

またこの本では、

「幸福度」に社会的地位や財産が与える影響はわずか10%で、

「人とのつながり」や「感謝する気持ち」を持つ人の方が幸福度が高い、

という研究結果も示されています。

 

「最高の休息」を取りつつ、「感謝の気持ち」を忘れずに、

日々精進したいと思います。

この本との出会いに感謝します。


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