太王四神記~週末は古代高句麗を旅する

無性に気になるものに出会う時がある。ちらりと目にしただけなのに、とても気になる。それらは、本ならば読んでみると、ドラマや映画ならば観てみると、必ずハマってしまう。どうやら自分好みの物に対する第六感的なものを持っているようだ。韓国ドラマ『太王四神記』もその一つである。
若干アマノジャクなところのある私は、ブームが起こると乗りたくないタイプで、かつてヨン様が日本女性達の心を掴んだ韓流ブームがすっかり収まってから、再放送の『冬のソナタ』を観た。それはブームを起こしただけのことのある素敵なドラマだったが、だからと言ってそれで韓国ドラマにハマることはなかった。ところがある時、TVだったか雑誌だったかも覚えていないが、そのヨン様が長い黒髪を垂らして古代の王様の鎧を身につけた姿をちらりと目にした。確かにヨン様は『冬のソナタ』でもハンサムだったが、私の中では女性主人公ユジンの魅力の方が勝っていた。しかしこの時のヨン様は違っていた。とても私好みのスタイルだったのだ。それ以来ずっとこのドラマをいつか観たいと思っていた。
それから更に何年も経って、昨年ついにそのドラマの再放送に巡り会った。匂いでも嗅ぎつけたように、偶然TV欄で発見したのだ。果たしてそのドラマは第六感の指し示した通り、若者の言葉で言わせてもらうと、私にとってドストライクのドラマでであった。
すべてを録画してドラマが終了する頃ちょうど私の誕生日を迎えたのだが、親孝行な息子が私のリクエストに応えて、中古ながらDVDBOXを買ってくれた。その時以来、週末の楽しみはこのドラマ鑑賞。忙しいので一本ずつしか観ることができないが、その二時間余りが私にとって毎週の小旅行なのである。
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