小さな恋のメロディー

初めてこの映画を観たのは、中学二年生の冬。こどもから、おとなの世界へと、少しずつ歩み始めた頃。洋画もまたひとつの大人っぽい憧れの世界。たまたまテレビで放映されたこの映画を、そのタイトルに惹かれて観てみたのでした。
今ほど外国の映像が溢れていなかった時代。彫の深く美しい顔立ちの人々。見たことのない外国の風景や文化。それまで本を読み頭の中で想像を膨らませていた形が現実の映像となり、物語が進んでいく。ビージーズの軽やかなメロディーが、語りかけるように心に響く。
心を鷲掴みされたこの時から、洋画に映し出される外国の風景と物語の虜となりました。外の世界と大人の世界への憧れ。私にとってこの映画は、憧れ、という甘く切ない感情を思い出させてくれる映画なのです。
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